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7月10日 正午
微細な砂粒で描かれた曼荼羅が、ついに完成しました。 朝10時開場の時にはすでに60名以上のお客様がドア前に並んでいらっしゃいました。 3時から始まる砂曼荼羅破壇(崩壊)の儀式の時には、この瞬間にこそ立ち会いたいとばかり、砂曼荼羅制作の部屋は、身動きがとれないほどの人で溢れかえりました。 後から来られた方が、中に全く入れず、完成した曼荼羅を一目も見られない状況に。 この時には入場者が600名近くになっていました。 受付では、まだチケットをお買い求めになる方が並んでいて「見ることができないかもしれない」ことをご説明しつつも、入場者の対応に苦慮していました。 この状況を察知し、龍村仁が中にいらっしゃる方に問いかけました。 「今、部屋の外に完成した生の砂曼荼羅をご覧になれない方が大勢いらっしゃいます。 このままだと、肉眼で砂曼荼羅を見ることなく、壊されてしまいます。 壊すところをどうしても見たいと、朝からかけつけてそのために長い時間待っていて、今この場を動いたら、もうその場所がとれなくなるという気持ちはよくわかります。 でも、見ていない人に見せてあげたいという気持ちもありますよね。 このふたつの矛盾することは解決できないでしょうか。 ・・・・少し場所を譲っていただくということはできないでしょうか。」 すると、部屋からどんどん人が出てきたのです。そして皆さん、部屋の外に設置されたライブ映像の前に静かに座られました。 部屋の外に並んでいた方は、次々と中に入ることができたのです。 あの石のように動かなかった人の気持ちを短い言葉で、一人ひとりの心に語りかけた監督のすごさを目の当たりにした思いです。 砂曼荼羅には、観音様が降臨しています。 その観音様にお帰りいただく声明をあげたあと、一番大切な部分、金剛杵、宝、剣、法輪、そして蓮華の花の部分を器に選り分け、残った曼荼羅は一気に金剛杵で崩されました。 ライブ映像を見守る皆さん 「砂曼荼羅の教えてくれることは、自分のできること、自分の能力をベストを尽くして出し切ったとき、結果にこだわらないという気持ちになれるということだと思う。 結果にこだわらないから一瞬にして壊すことができる。 中途半端だと所有しておきたくなったりするのです。」 と監督が語りました。 観音様が降臨した砂は、入場者全員の額にお坊様が数粒ずつつけてくれました。 みんなが平和で幸せになりますようにとお坊様は祈ってくれました。 会場はさわやかな、すがすがしい気に満ち溢れました。 そして砂は、壺に納められ、隅田川へ。 ここでも200名もの方にご参列いただきました。 声明は、ここでも海風にのって隅田川に響き渡りました。 そして、砂は隅田川へ。 お坊様たちにも笑顔がこぼれ、撮影会になりました。(中央:ダライラマ日本代表部代表のチョペさん) ニマさん(35) ラサから亡命した両親にインドで育てられ、12歳で出家。 ナワンさん(33)東チベットに生まれ、10歳で出家、ラサのラム寺で修行し、90年にインドに亡命し、ギュト寺院へ。 ノルブさん(35)東チベット生まれ、11歳で出家、ラサのラム寺で修行し、95年に19日間歩いてインドへ亡命、ギュト寺院へ。 ジクメさん(49) チベットの国とともに厳しい道のりを歩んできたにもかかわらず、瞳は慈愛で満ち溢れていました。 隅田川の水を会場に持ち帰り、その水で板を清めました。 最後まで見届けてくださった皆さん、本当にありがとうございます。 いたらないこともありましたが、皆、ボランティアの力で乗り切った楽しく意義深い9日間。 ご来場下さった皆様に感謝感謝。 また、この場をお借りして、砂曼荼羅公開制作開催にあたり、ご協力をいただいた相田みつを美術館の皆様、告知でご協力してくださった新聞社、フリーペーパー、雑誌、HP運営者、ブログに書いてくださった方、皆様に心からお礼を申し上げます。 またどこかでお目にかかれますよう。 トゥジェチェ! ps 後日談:監督が皆さんの心に語りかけていたとき、ガイアシンフォニー出演者のいろいろな人の言葉が浮かんだといいます。 「見られないこともまた豊かなこと」そんな気持ちで語りかけたそうです。 映画をご覧になった皆様はどんな言葉が浮かびますでしょうか。
by jtatsumura
| 2005-07-13 00:16
| 砂曼荼羅
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